丹田

丹田とは

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丹田とは?

丹田の『丹』は、“薬” という意味で、『田』はそれを“育てる・練る場所”という意味です。

つまり、『丹田』は、『薬を練る場所』または『生命力が生み出されるところ』『力が生み出されるところ』

という意味になります。

3つの丹田

人体には、力を生み出す『丹田』が3箇所あります。

丹田位置

1)眉間=知性・知恵の座である「上丹田」

2)胸=呼吸中枢で活動力の座である「中丹田」

3)下腹部=体力・気力・精力の座である「下丹田」

 

通常、「丹田」といえば下腹部の「下丹田」を指します。この下丹田は丹田の核になる力の源で、

「中丹田」も「上丹田」も「下丹田」が形成されないと働かないとされます。

「下丹田」は、「気海丹田」または「臍下丹田」とも言われています。

 

ここからは、「下丹田」を中心とした話をします。

*「下丹田」=『丹田』とします。
丹田は、解剖しても目に見える臓器として存在するわけではありません。

しかし、日本では昔から『肚(ハラ)』という表現をして丹田の存在を意識してきました。

「肚がすわっている」「肚のできた人」という言い方で、例え何が起きても「常に安定感があり動揺しない人」

などといったことを表す言葉で、昔も今も使われています。

 

丹田の大切さ  

  大きな木

「仏教ヨーガ入門」の著者 飯島貫実さんの本の中に、腹圧をつけること=『丹田力』をつけることがいかに大事かが書かれています。ここで、ご紹介したいと思います。

丹田の大事
 人間は動物と違って直立して歩くために、血液が下へ下がり、脚に溜まろうとする傾向があります。
ところが脚は堅い筋肉ばかりですから、その力で血液は脚から追い出されます。
ところが腰や腹には脚のような堅さがありませんから、心臓から降りてきた血がそこに溜まる傾向ができるのです。
腹はどんなに膨らんでもいいように、骨組みで囲んでありません。
その風船のような柔軟性がじつは人間にとって少し困ります。
柔らかいものですから、血がたまりやすい。
心臓へさっさと帰るべきなのに、引力の関係で帰れません。
健康な人で全血液の半分、不健康な人になると三分の二の血液が腹にたまるそうです。

「流水は腐らず」

の原則どおり、血が流れずに渋滞すると直ちに腐敗を始めます。
内臓のある部分では何時間も血液が渋滞して流れないでいるのです。
流れないから、腐敗し始める。腐敗するから病気になるのです。
「それでは、腹ばかりが病気をして、他の器官は病気をしないことになりますが」
「いや、そうではありません。腹の中で何時間か停滞して腐敗しかけた血液でも、また機縁が出てきて全身に循環するのです。汚い血を全身にまわすのですから、ますますいけません」

そこで健康を願うならば「腹圧」をつけねばならぬことが判ります。
病人の腹圧は必ず低いということが観察されています。

 

「丹」とは「健康な血」ということです。
健康な血こそは、病気にとって最高の薬ですから、薬の名に丹の字をつけるわけです。
「健康な血を作る田」、それは「腹」であると見究めた昔の仙道行者に感謝しなければなりません。
丹田の位置は、臍下四、五センチといわれてます。そこを中心に力を入れなさい。
すると腹圧が高まって、停滞していた多量の血が、本来の循環軌道にのるわけです。

下腹に力をこめれば「健康な血」ができるという理論は、現代医学でも認めねばなりません。

 

まとめると・・・

お腹には血が溜まりやすい⇒お腹に溜まった血液は、流れないでいると腐敗する⇒そのような血液があるきっかけで全身に巡る⇒病気になる(病人は腹圧が弱い)

 

《ワンポイントアドバイス》

まず立ったとき、足の親指と膝の内側に力を込め、お腹を引き上げます。
そして、『肛門を締める』事がコツです。
みぞおちから上、首・手・頭の力を抜くこと、
下腹から足はいつも力がこもる上虚下実(じょうきょかじつ)を心がけましょう!
この姿勢で、電車のつり革を持たず、どのくらい立っていられるか試してみてもいいですね!

 

まとめ

・丹田は目には見えないけれど体の健康や生命力を生み出す源
・丹田には「中丹田」「上丹田」「下丹田」がある
・健康を願うのであれば、「腹圧」をつけること(腹は、柔らかく血が溜まりやすい)
・丹田(下腹)に力を込めれば、健康な血ができる